「生体洗浄料金ゼロ」への取り組み

 牛の体表に固着した糞便や泥のことを「ヨロイ」と呼びますが、このヨロイには、腸管出血性大腸菌O157などの食中毒菌が存在しており、と畜の際の枝肉汚染ならびに食肉として供給された際の食中毒の発生の原因になっています。
 と畜場ではヨロイを除去するための生体洗浄を行っておりますが、ヨロイは頑固な汚れのため洗浄が容易でなく、汚れの度合いによって生体洗浄料金が発生します。
 弊社では、ヨロイによる食肉への食中毒菌の混入を危害要因と捉え、農場HACCPのCCP(必須管理点)で管理し、「生体洗浄料金ゼロ」を目標に、出荷する牛のヨロイ除去を実施しています。
 牛舎内にヨロイ除去専用の枠を設置し、作業を行う従業員の安全面にも十分考慮した上で、手ノコやバリカンを使用してヨロイを除去してから牛を出荷しています。
 弊社では安全な食肉の供給のため、肉牛の段階で衛生上の危害の発生を防止することが、食肉の段階での食中毒菌の除去そして食中毒発生の未然防止に繋がることを念頭に、今後も継続して出荷牛のヨロイ除去を実施してまいります。

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